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過度に期待しすぎないこと!

2018.05.17

退去のでたお部屋に、オーストラリア人の方が入居してくれることになりました。

正確には、退去になる前から写真や動画で外観や周辺環境を見て回っていたらしく、その段階から入居を決めてくれていた模様。

この物件、

  • 南向きの広い庭つき!

  • 1坪のウッドデッキまである!

というのがウリだったのですが、実際は入居者さんが庭を活用してくれることはあまりなく、雑草で荒れ放題?になってしまったりしていました。

実際に家庭菜園をしたりバーベキューをしたりする入居者さんは2割ほどでしょうか。

ですので、退去がでる都度、クリーニングのほかに庭の除草作業を入れていました。

しかし、このオーストラリア人の方が気に入ってくれたのは、この庭やウッドデッキ。

「こんな物件、千葉だと見たことがない!」

「絶対ココしかないと思った!」

というようなことを言ってくれ、とっても嬉しい気持ちになりました。

物件を取得したときやリフォームしたときなど、「こんな人に入居してもらいたい!」みたいな感じで、ターゲットとなる入居者層を想定します。

でも、フタをあけてみると、全く想定外の入居者さんだったりすることも往々にしてあります。

女性が好みそうなアクセントクロスを使っているのに、なぜか男性ばかりが入居してくる・・・、みたいなケースですね。

実際、私も単身者用物件でそんな経験をしています。

今回の庭付き物件も同じで、もちろん大家としての想いもありますが、入居される方々はそれぞれの方なりのメリットを見出して入居されてきます。

今回のオーストラリア人の方は、庭に惹かれて入居されることになりましたが、例えそうでなかったとしても、物件を選んでくれたことだけで、嬉しいことです。

私は、「○○さえすれば入居が決まる!」というような空室対策って、あり得ないものと考えています。

一つ一つの空室対策が絡み合って、初めて効果のでるものと思います。

ですので、仮にリフォームなり掃除なり、何かを行って入居が決まったとしても、そんなのはたまたまでしかないのではないでしょうか。

一方で、「満室にしよう!」という大家さんのオーラが、空室に入居を呼び寄せるというのも信じていますが・・・。(^^

でも、先ほどの、「○○さえすれば入居が決まる!」「○○が入居が決まった理由だ!」と思い込んでしまうと、変なことになってしまいます。

「せっかくペット可物件にしたのに・・・。」

「こんなに庭を手入れしているのに、庭好きの人が入居してこない・・・。」

「コミュニティースペースがウリなのに、共用部でだれも見かけない・・・。」

みたいな感じで、大家の気持ちの押しつけがはじまってしまうのですね。

そうではなく、まずは物件を選んでいただけたこと自体に感謝しながら、「そのうち、思った通りの方が入居してくれるかも。10人に1人でも、そんな方が入ってきてくれたら嬉しいな。」ぐらいの感覚で経営していた方が気が楽というものかもしれません。

もしかしたら、そんな入居者さんが徐々に増えていけば、最終的には似たような空気感の入居者さんが集まる、想定通りの物件ができあがるかもしれませんものね。

そんな物件になれば、入居者間のトラブルもなく、かつ長期入居が期待できるとも思います。

過度に期待せずに、ゆっくり気長に物件を育てていきたいです!

まとめ:
入居者さんに過度に期待し過ぎない。少しずつ、思い描く物件にしていこう!

今回は入居募集のスタンスについて、お伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。